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抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)は即効性はある一方依存と離脱症状には注意が必要です。基本は「体調のいい時に徐々に減薬する」ことで、焦りやこだわりは時に逆効果になることがあります。
ご質問「抗不安薬を減らしていくコツは?」について、精神科医が7分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijoji.com
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【抗不安薬を減らしていくコツ】
抗不安薬は即効性で不安を和らげるベンゾジアゼピン系の薬ですが、依存や耐性には注意が必要です。抗不安薬への依存には、離脱症状が出る身体依存と精神面が不安定になる精神依存の両方があります。また、抗不安薬の耐性は、使い続けると次第に慣れてきて効果が弱まってしまい、同じ効果を出すためにより多くの量が必要になる状態です。
抗不安薬減薬の相談例としては、以下のようなものがあります。
1. たくさん使ってしまっていて、副作用もあるのでなんとか減らしたい
2. 減らすと一回不安定になった経験があるので、減らす気になれない
3. すでに量は十分少ないが、最後の中止が難しい
うまく減らすためのコツは、以下の3つです。
1. 調子のいい時に減らす
2. 少しずつ減らす
3. こだわりすぎない
調子のいい時に減らすことで、減薬がうまくいくための余力を持っていることが大事です。また、少しずつ減らすことで、負担を減らすことができます。効果を長い薬で置き換えたり、粉末を活用してペースをゆっくりにすることも方法の一つです。
他の薬などに置き換える方法もありますが、離脱症状は発生することがあり、抗不安薬ほど効果を実感しにくいことには注意が必要です。他の対策としては、考えすぎるくせを見直したり、生活習慣を整えてストレスを減らすことなどがあります。
こだわりすぎないことも重要です。減らすことにこだわりすぎると、結果への焦りからプレッシャーになって不安定になりやすくなります。離脱症状は起こり得るものとして折り込んでおき、軽症の時は待ち、重症の時は薬の量を戻すなどの対策を事前に決めておくことが大切です。
むしろ日々の生活に集中して、症状には集中しないことが現実的な対策です。減薬に焦ってこだわりすぎると、逆効果になることがあるので注意が必要です。事前に準備をしたり、気持ちの上で整理をして織り込んだ上で、日々の生活に集中していくことが、うまくいくコツになります。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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#抗不安薬 #減薬 #離脱症状 #ベンゾジアゼピン #精神科医
【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。