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適応障害は繰り返すでしょうか?適応障害はうつ病と違って脳の不調はないため、外的ストレスが主なら環境調整で速やかに改善し再発しないことも多いですが、時に環境を変えても再発を繰り返す場合があり、注意が必要です。その場合、発達障害や境界知能が背景にあることがあります。
ご質問「適応障害は繰り返しますか?」について、精神科医が8分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijoji.com
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適応障害は繰り返しますか?
はじめに
適応障害は、ストレスへの強い反応によるうつなどの症状の持続を指します。症状はうつ病と共通していますが、うつ病と違って脳の不調はないとされています。治療としては、環境調整とストレスマネジメントが主な柱となります。
適応障害とうつ病の違いと共通点
適応障害はうつ病と違い、脳の不調がないとされ、環境を変えると速やかに治癒することが多いです。一方で、症状はほぼうつ病と共通しており、ストレスと症状が関連するという点も共通しています。実際には、うつ病と適応障害を明確に分けにくい場合も多く、中間の場合も少なくありません。
適応障害の主な治療
適応障害の治療は、ストレス対策が中心となります。まず「環境調整」により、環境を変えることでストレスを減らす方法があります。外的なストレスが多い場合は非常に有効です。もう一つは「ストレスマネジメント」で、様々な角度からストレス対策を獲得することです。内側のストレスが多い場合に有効性が高いとされています。
適応障害の経過のポイント
ストレスが主な原因である場合、環境調整で速やかに治癒し、その後再発しないことも多いです。一方で、ストレスがかかったときに再発を繰り返す場合も少なくありません。その場合は、なぜ適応障害が反復するのか、その背景を分析して対策することが必要になります。
再発を繰り返す背景の例
1. 自己理解の不足
2. ストレス対処スキルの不足
3. 自分で自分を追い詰めてしまう
4. ストレスへの敏感さ
5. 背景に発達障害がある場合
6. 背景に境界知能や知的障害がある場合
それぞれの背景への対策
1. 自己理解:自分の特徴や長所、短所を客観的に理解し、合った環境を選ぶ。
2. ストレス対処スキルの獲得:合う方法を見つけ、反復練習で身につける。
3. 合理的に自分と関わる:自分が自分にどう関わっているかを客観視し、プラスの関わりを増やす。
4. 取り組みと環境調整の併用:できる範囲で対処方法を身につけつつ、無理のない環境を選ぶ。
5. 診断・取り組み・環境調整:発達障害の可能性があれば受診し、特性を理解した上で改善に取り組み、合う環境を探す。
6. 診断と環境調整:受診して診断を受ける。知的障害なら福祉的サポートを受け、境界知能なら負荷が過剰にならない環境を選ぶ。
まとめ
適応障害は環境の影響が大きく、環境調整で速やかに治癒することも多いですが、一方で繰り返す場合も少なくありません。繰り返す場合は、ストレスが溜まりやすい背景があり、それを見極めて対策を取ることが必要です。時に発達障害や境界知能などが背景にあることもあるため、その場合は特性を理解し、できる対策を取りつつ合う環境を探していくことが特に大切になります。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。