〇山を選ぶ
2024年の初登山。最近やたら忙しいので下調べを省くため、行ったことのある山がいい。そうだ、花尾山に行こう。前回行ったときに天気が悪くて山頂からの眺めが全く見ることができなかったからだ。
〇駐車場
市の尾構造改善センターの駐車場が登山者用駐車場として利用できる。ありがたい。5～6台くらいは十分に駐車できそうだ。
〇本谷コース
駐車場から舗装路を山のほうにしばらく歩くと、かかしと案内板が現れる。今日は本谷コースから登り、下りは鈩コースを使う予定だ。
防獣ゲートを開けて舗装路を道なりに進む。森に差し掛かるところが登山口だ。まずは側溝沿いに細い道を進む。沢に沿って歩くようになると道はガレてきて、足元が不安定になる。道は相変わらず細いので注意が必要だ。頭上を見上げると、空は晴れているが谷のため日は差さず、森も深いため薄暗い。少々緊張感も伴う。
沢沿いに登りながら何度か渡渉を繰り返す。所々に滝があり眺めは美しい。倒木も多いが、これらも苔むして景色に溶け込んでおり、荒れ感はそれほど感じない。
谷のどん詰まりまでくると、尾根に向けて一気に登る場所に出る。ここからは次の谷筋まですすむ。
現在10時、ようやくここではじめて日差しを浴びた。木漏れ日を受けながら進むと目の前が開け、迫力のある岩に出合う。ここがなめら滝だ。水量は少ないが前回来た時は雨だったので、ごう音を立てて迫力があったなと思い出した。
このコースは苔むした岩場がたくさんあり、落ち葉の茶色との色合いが何とも言えず美しい。このエリアを抜けさらに登ると木々は背が低くなり、広く開けたような場所に出る。ここを登り切ると座禅岩だ。ここからしばらく平らな道をすすみ、最後の急登を登ると花尾山山頂にたどり着く。
〇山頂
花尾山山頂の標高は669m、広い山頂には吉野山権現と花尾山権現が祀られている。周囲の山々に日本海をも見渡す大パノラマだ。
〇山メシ
今日はしばらく食べていなかったもつ鍋だ。それにしても風が強く寒い。権現社の裏に回り、風をよけてセッティングする。
具はホルモンに白菜、ニンニク、ニラ、にんじん、豆腐に中華麺だ。風にさらされ冷えた体に唐辛子を利かせたスープが沁みわたった。
〇鈩コース
下山は鈩コースを行く。絶景を見ながら山頂から一気に下った後、森の中に再び入る。冷たい風に吹きさらされていたのでほっとした。少し下ると「おとずれ杉」という注連縄がかけられた立派な杉が現れる。さらにその後は小滝だが、こちらも水量はわずかだ。このコースもガレ場が多く足元注意だ。道は徐々になだらかになり木の橋を2回わたると舗装路が見えてくる。ここからは林道を下りかかしの交差点に戻る。