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今回はOVA初のフルデジタルアニメとされ、GONZOの出世作ともなったポストアポカリプス系SF作品「青の6号」（Blue Submarine No.6）の解説です。
一人の天才科学者の手により多くの陸地が海に沈み、10億人以上の犠牲を出したポストアポカリプス的な世界を舞台にし、その科学者がポールシフトを起こし人類の殲滅を画策し、それを止めるため各国の個性能潜水艦「青」で構成された、超国家組織が彼を倒すための計画をといった大枠な流れと共に、科学者が産み出した人間並みの知性や社会性を持ち合わせた、ミュータント達との激しい戦いも繰り広げられる、人類にとっては存続が危ぶまれると言える状況…(；ﾟДﾟ)
科学者は私利私欲ではなく、テロにより妻子を亡くしたことが引き金になり、この不完全さもある人類に愛想を尽かしての行動のようで、その裏には人類とミュータントとの友好や共存は可能なのか？という可能性を試そうとも考えてるようで、その可能性の兆しが見られた主人公と、彼が助けたミューティオによる「青」達とは違った方向性の流れも^^
当時としては非常に高いレベルのデジタル描写で、キャラクター以外全てがデジタルで制作され、今のレベルと比べると劣る点もありながら、それでもまだ現代でも通用するレベルであり、当時から数年前のクオリティと比べると革命的ともいえるレベルのデジタル描写が話題になり、GONZOにとって初の自社制作アニメで出世作となり、デジタルアニメーションの先駆者的存在として知られるようになったきっかけの作品(*'ω'*)
美麗な映像と共に、監督のこだわりで思い入れのある「THE THRILL」の音楽が前面に出され、あえてボリュームを上げる事でクールさやスタイリッシュさが演出されてましたが、一部セリフが非常に聞きづらく不満の声も…(^^;
原作はかなり前に「週刊少年サンデー」で連載されてた、小澤さとる先生の同名作品からですが、当初先生はアニメ化に乗り気ではなく、プロデューサーが3年間オファーを出し続け、その熱意に先生が許可を出しアニメ化に至りましたが、先生からの希望で、現在の若手の力で新たな「青の6号」の世界を見せてほしいという考えから、原作とは全くと言っていいほどの別物な作品に仕上がっていますが、先生からの評価は上々で、作品としての評価も高く、大幅な原作改編がありながら成功した作品ともいえ、シリアスでダークさを纏い、クールでスタイリッシュな映像や音楽、演出で魅せる、独特な世界観を持った作品として見ごたえがあるオススメな作品ですΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！
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00:00 オープニング
01:42 一人の科学者により大幅に変わった世界…
05:18 あらすじ
08:49 非常に高いレベルのデジタルで描かれるけど演出など賛否も…
11:35 科学者の賭けや二方向のストーリー
18:58 渋くて個性的なキャラ達
28:43 キャラにあわされた実力の高い声優陣
31:38 原作者の意向により大幅に原作と違う作品に
34:04 村田蓮爾さんのキャラデザや可愛らしいミューティオ
34:59 凄腕揃いともいえる原画陣
38:25 高いレベルでこだわられてたメカニック
40:15 監督のこだわりから前面に出されたスタイリッシュな音楽